すきっ歯(空隙歯列)とは、歯と歯の間にすき間ができてしまう歯並びの問題です。特に前歯の隙間は、笑ったときに目立ちやすく、見た目のコンプレックスにつながりやすいのが特徴です。また、隙間から空気が漏れることで発音が不明瞭になったり、食べ物が詰まりやすくなったりするなど、機能面でも問題が起こります。放置するとむし歯や歯周病のリスクが高まるだけでなく、歯並びの乱れが進行する恐れがあるため、早期の診断と治療が大切です。

すきっ歯(空隙歯列)
すきっ歯(空隙歯列)
すきっ歯(空隙歯列)とは、歯と歯の間にすき間ができてしまう歯並びの問題です。特に前歯の隙間は、笑ったときに目立ちやすく、見た目のコンプレックスにつながりやすいのが特徴です。また、隙間から空気が漏れることで発音が不明瞭になったり、食べ物が詰まりやすくなったりするなど、機能面でも問題が起こります。放置するとむし歯や歯周病のリスクが高まるだけでなく、歯並びの乱れが進行する恐れがあるため、早期の診断と治療が大切です。
主な原因は以下の通りです。
骨格的要因
顎が大きく歯が小さいなど、歯と顎のサイズの不調和。
上唇小帯の付着位置異常
上唇小帯(じょうしんしょうたい)が低い位置に付着し、前歯を押し広げる。
舌癖や口呼吸
舌で歯を押す癖や口呼吸などの悪習慣。
歯の欠損や乳歯の早期喪失
永久歯の萌出スペースが過剰に残ることで空隙が生じる。
これらの要因が複合して空隙歯列を引き起こすことが多いため、早期診断と生活習慣の見直しが重要です。
複数当てはまる場合は、矯正専門医への相談をおすすめします。
当院では、以下の方法を患者さん一人ひとりに合わせてご提案します。
小児期(成長期)の場合
成人の場合
治療期間はおおよそ6か月〜2年で、精密検査の結果に基づき、最適な治療プランをご提案いたします。
当院では、治療前にリスクや費用をしっかりご説明し、患者さんと一緒に治療方針を決定しますのでご安心ください。
定期検診やフッ素塗布で歯の健康管理を行い、将来的なすきっ歯を予防しましょう。
軽度の場合はレジン充填やラミネートベニアでの補綴が可能ですが、舌癖や上唇小帯の問題がある場合は矯正が必要になることがあります。
透明なマウスピース矯正や目立ちにくいブラケットを使用可能です。
マウスピース矯正は総額70〜100万円、コンポジットレジンは1歯3〜5万円が目安です。詳細は無料カウンセリングでお伝えします。
リテーナーを夜間装着し、舌癖トレーニングを継続すれば長期安定が期待できます。
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